ホルモンバランスの乱れと体調不良

女性ホルモンが影響する体の変化、体調不良や病気は様々ありますが、ここでは最近話題となっているものを中心に詳しく取り上げようと思います。
女性なら、どれも人事ではありません。
いつ、何がきっかけでホルモンバランスが崩れるかわからないものです。

①月経不順

現代女性の半数が月経不順に悩んでいると言われています。
月経は、エストロゲンとプロゲステロンが順番に作用することにより起こるものです。
標準的な生理周期は28日だと言われています。
例えば、生理周期が35日である場合、標準より間隔は長いですが、きちんと周期どおり月経があるのであれば、月経不順ではありません。

 

私の知人で、ハードなスポーツにとって体脂肪率が一ケタ台の女性がいました。
彼女は月経不順で悩んでいました。
きちんと1ヶ月後に来ることもあれば、長いときは半年月経がなかったそうです。
今考えると、このときの月経不順の原因は明らかでした。
瘦せすぎなこと、日々のストレス、そして、この時まだ思春期だったことも原因のひとつです。
思春期は、月経不順であることはおかしなことではありません。
先程も述べましたが、卵巣や子宮が成熟するまでは、エストロゲンの分泌も安定しないのです。
彼女は、20歳を過ぎ、スポーツをする頻度が減り、ほどよく脂肪もついたころには、月経不順は治ったそうです。

 

月経不順の原因に、過度なダイエットもあげられるそうです。
瘦せたいという気持ちはわかりますが、そのせいで体調を崩してしまっては元も子もありません。
女性ホルモンは、女性の一生に大きく関わるのです。
一時期のダイエットによるホルモンバランスの崩れが、数十年後に体に悪影響を及ぼすこともあります。

②月経前症候群(PMS)

生理前になると、イライラする、だるい、お腹が痛い、誰にでもある症状だと思います。
これがあまりにもひどくなってしまった場合を月経前症候群(PMS)と呼びます。
PMSは最近になって注目を集めるようになりました。

 

女性である以上、月経前になるとプロゲステロンの分泌量が増え、何らかの不調は表れます。
しかし現代人は、ストレスや睡眠不足、生活習慣の乱れなどから、この症状が重くなっているのだそうです。

 

PMSの症状は様々で、腰痛、腹痛、肩こり、頭痛、便秘などの身体的な症状と、イライラ、気分の落ち込み、集中力の低下など、精神的な症状もあります。
月経が始まれば自然と落ち着いてくるのですが、PMSに毎月悩まされるのは本当に辛いことです。

 

私は元々、生理前は体の不調が起きやすかったのですが、出産後はそれが更にひどくなりました。
婦人科で相談したり、サプリメントを試したりしましたが、どれも根本的な改善にはなりませんでした。
生理もそうですが、妊娠・出産ではさらに女性ホルモンの分泌量が急激に変化します。
出産後にホルモンバランスの崩れから体調を崩したという話も少なくありません。

 

現在では、ピルの服用によるPMSの緩和を行なう女性が増えていると聞きます。
今のところ保険適用外ですが、今後保険適用になる可能性も十分あると考えられます。
昔は生理前の不調は我慢するのが当たり前だったかもしれませんが、これからは女性がいきいきといられるためにも、PMSの緩和が勧められる時代になるでしょう。

③不妊

女性ホルモンは、妊娠、出産とは切っても切れない関係です。
そのために生理があると言っても過言ではありません。

 

現在、4組に1組のカップルが不妊だと言われています。
それはもちろん、男性が原因の場合も女性が原因の場合もあります。
初産年齢が高年齢化しているということも原因に揚げられますが、若くても不妊に悩むカップルは多いようです。

 

先程も述べましたが、女性の半分は月経不順に悩んでいると言われています。
月経不順ということは、本来なら周期的に行なわれる排卵が行なわれない、または、排卵できるような卵の準備が整わないということです。
この状態を、排卵障害といいます。
ホルモンバランスの乱れが原因だと言われています。

 

他にも、不妊の原因はたくさんあります。
子宮筋腫や子宮内膜症という病気をご存知でしょうか。
これは珍しい病気ではありません。
この病気を抱えたまま妊娠・出産をする女性もいますが、このせいで妊娠しにくいということも考えられるそうです。

 

また、ホルモンバランスの乱れから不妊に繋がる障害は次のようなものがあります。

 

高プロラクチン血症。
出産を終え、授乳期に活躍するはずのプロラクチンというホルモンが、妊娠前に異常分泌することで、受精卵が着床しにくくなってしまうという障害です。

 

黄体機能不全。
黄体から分泌されているプロゲステロンが、ホルモンバランスの乱れにより分泌量が減少するという障害です。
プロゲステロンは、妊娠を継続させるために重要なホルモンです。

 

これらの病気や障害は、適切な治療をすることで、妊娠の可能性が高くなります。
最近では、結婚前や、結婚直後、子供を望む前に、自然に妊娠できるのか不妊検査を行なうカップルが増えているそうです。
治療するなら早い方が良いに決まっています。
妊娠を望むカップルが不妊検査を受けることに、私は大賛成です。

④更年期障害

閉経前後の5年間が更年期だと言いますが、更年期障害も5年間とは限りません。
10年以上更年期障害に悩まされる人もいれば、更年期障害を知らずに過ごす人もいます。

 

更年期障害の主な症状は、のぼせ、めまい、動悸、発汗がよくあげられますが、人によって様々です。
私の母は、更年期障害で高血圧になり、薬を飲んでいました。
義母はめまいの症状がひどく、漢方薬が処方されていたそうです。
更年期障害が怖いのは、これらの症状が原因で、鬱など別の病を引き起こしてしまう場合があるからです。

 

更年期、エストロゲンの急激な減少、そして分泌されなくなることにより、女性の体は大きな変化にさらされます。
今まで何十年も付き合ってきたものが急になくなってしまうのですから、体調に変化がない方が希です。
更年期障害による体調不良を緩和する市販薬も売られていますし、婦人科で相談すれば適切な薬を処方してもらえます。
一人で抱え込まずに、周囲や医師に相談することが大切です。

⑤ニキビ・吹き出物

女性ホルモンと大人ニキビも密接な関係があります。
生理前になるとお肌の調子が悪い・・・という経験はありませんか?
あれも生理前に黄体ホルモンが増えることで一時的に起きるお肌の変化なんです。

 

普通は生理が始まってしまえば自然とホルモンのバランスが変わり、
お肌の調子も整っていくものですが、ホルモンバランスが乱れていると
常にお肌の不調が続いてしまうのです。